国土交通省は2007年1月9日、マフラー(消音器)の交換や改造を施した自動車とバイクの騒音に対する苦情が多いため、規制を強化すると決めた。新車の純正マフラーに義務付けられている走行中や加速時の騒音基準を交換用にも適用し、基準をクリアした交換用マフラーの普及促進のため、国の認証制度も導入する。
道路運送車両法施行規則を7月に改正し、来年1月以降に製造される車で純正以外のマフラーに交換するケースから順次、規制対象とする。同省は、騒音の軽減や悪質な改造の排除につながると期待している。
現行では純正マフラーは「停車状態での空吹かし」と「一定速度での走行中」「加速時」の各段階ごとに騒音規制がある。しかし、車の購入後にマフラーを交換した場合は停車状態の基準しかなく、走行時の騒音が大きくなっても規制できなかった。
改正では、購入後のマフラー交換も一定速度での走行時と加速時の騒音基準を守ることを義務付ける。認証のある交換用マフラーであれば基準を満たしているとみなして車検を通す。認証がない場合、ユーザーは自分で騒音を計測して基準を満たしていることを証明しなくてはならず、車検を通るのは難しくなる。
中日新聞
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