Hondaは、250ccネイキッドロードスポーツモデル「VTR」に、優れた環境性能と、力強く滑らかな走りに寄与する電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※)を新たに採用。また、より洗練されたスポーティーな外観に一新し、3月6日(金)に発売する。今回、VTRの水冷・4ストローク・V型2気筒エンジンには、新たにPGM-FIを採用。環境性能の向上とともに、様々な走行条件に応じ最適な燃料供給をすることで、リニアなスロットルレスポンスを可能とし、より滑らかな乗り味を実現。また、冷間時などでの始動性の向上にも寄与している。さらに、排気系には、2つの触媒装置(キャタライザー)を配置するとともに、排出ガス中の酸素濃度を検知し、燃料噴射量を調整するO2センサーの採用などで、国内二輪車排出ガス規制に適合させている。
スタイリングは、VTRの特徴となっているトラスフレームを踏襲しつつ、外観パーツをより洗練されたスポーティーなデザインに一新。新設計の燃料タンクをはじめ、新採用のサイドカバーからリアカウル回りにかけて、コンパクトな車体をシャープにまとめている。また新設計のシートは、形状をスリム化し、左右両側の角を落とすことで、足着き性を良好なものとし、安心感を高めている。
高性能な250cc・V型2気筒エンジンは、1982年に登場したVT250Fに搭載して以来、長年にわたり熟成させ、1997年にはトラス構造のフレームを採用したVTRを発表。VTRは、軽量・コンパクトで取り回しやすい車体と、軽快でスポーティーな走りを実現するモデルとして、特に若者層からの支持を得てきた。そして今回モデルチェンジしたVTRは、12年の時を経て「ライトウェイトVツインスポーツ」をコンセプトに掲げ、環境に配慮しながら高い運動性能を実現し、男女を問わずエントリーユーザーからベテランユーザーまで走る楽しさを体感できるネイキッドロードスポーツに進化を遂げたモデルである。
※PGM-FI(Programmed Fuel Injection)は、Hondaの登録商標です
●販売計画台数(国内・年間) |
シリーズ合計 |
3,000台 |
 |
●メーカー希望小売価格 |
|
STYLE I |
556,500円(消費税抜き本体価格 530,000円) |
STYLE II |
567,000円(消費税抜き本体価格 540,000円) |
|
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。 |
お客様からのお問合せは、
「お客様相談センター 0120-086819(オーハローバイク)」へお願い致します。 |
=VTRの主な特長=
●高い環境性能と軽快な走行性を実現した高性能エンジン
|
エンジンは、PGM-FIの搭載に伴いエンジン回転数とピストンの位置をより詳細に検知するため、パルスジェネレーターのクランク角検知部を増やすことで、従来よりもきめ細やかに点火時期・燃料噴射量・噴射タイミングの最適化に繋げている。また、パーシャル開度における出力特性を向上させることで、俊敏なスロットルレスポンスによるスムーズな走り味を実現。PGM-FIの採用により、優れた始動性にも寄与させている。さらに、エキゾーストパイプ集合部にO2センサーとプリキャタライザーを、そして新設計のマフラー内にメインキャタライザーを配置し、これらの相乗効果により平成18年国内二輪車排出ガス規制に適合させている。 |
●剛性と柔軟性を両立させた車体
|
VTRの特徴的なフレームは、軽量化とコンパクト化に寄与する三角形を繋げたトラス構造のダイヤモンドフレームを採用。スイングアームは、フレームではなく別体式ピボットブラケットを介しエンジン後端に結合させるピボットレス構造を採用しており、エンジン部分が後輪からの振動を軽減させ、滑らかな走行性を実現させている。また、シート形状の変更などに伴い、シートレールを新たに設計し、剛性バランスの見直しを図ることで、しなやかなコーナリングを実現している。さらに、新設計の燃料タンクやサイドカバー、シートは、ライダーと車体の一体感を高め、走行時の安定性を向上させている。 |
●スポーティーなスタイリング
|
スタイリングは、機能美を追求し、シンプルでありながらネイキッドロードスポーツとしてのスポーティー感をさらに高めたデザインとしている。新設計の燃料タンクは、ボリューム感溢れる滑らかな曲面で構成し、後方にかけて絞り込んだ流麗なフォルムとしている。その下方にはニーグリップ感を高めるサイドカバーを装着。トラスフレームはシルバーに塗装し、一際目を引くデザインとしている。また、リアカウルは精悍ですっきりとしたデザインとし、躍動感溢れる軽快な印象を与えている。 |
●豊富なカラーバリエーション
|
VTRは、STYLE IとIIを設定し、合計5色の車体色を採用。豊富なカラーバリエーションを展開することで、より多くの選択を可能とし、幅広い世代のユーザーニーズに応えられるものとしている。STYLE Iのリアカウルは、光沢感のあるシルバーを施し、足回りはブラック塗装のホイールとブラックアルマイト仕上げのブレーキキャリパーで引き締まったカラーリングとしている。STYLE IIは、リアカウルを車体色と同色にし、ゴールド塗装のホイールとゴールドアルマイト仕上げのブレーキキャリパーを設定することで、高級感をもたらすスタイリングを実現している。 |
タイプ |
ホイール
キャリパー |
リアカウル |
サイドカバー |
車体色(燃料タンク、フロントフェンダー) |
イタリアン
レッド |
グラファイト
ブラック |
パール
サンビーム
ホワイト |
グリント
ウェーブ
ブルー
メタリック |
パール
フラッシュ
イエロー |
STYLE I |
ブラック |
アキュレイト
シルバー
メタリック |
アキュレイト
シルバー
メタリック |
● |
● |
- |
- |
- |
STYLE II |
ゴールド |
車体色 |
マットレイ
シルバー |
- |
- |
● |
● |
● |
●その他の充実装備
|
・ |
ヘッドライトには、効率が良く被視認性の高いマルチリフレクター式ヘッドライトを標準装備。スピード・タコメーターには、高機能の2連メーターを採用し、デジタル液晶には時刻や区間距離(ツイントリップ)、積算走行距離を表示するとともに、燃料残量警告灯などをインジケーター表示し、ライダーにとってより使い勝手の良い装備としている。 |
・ |
シート下には、小物が入る収納スペースを確保。 |
・ |
リアカウルには、使い勝手に優れた荷掛けフックを両サイド計4ヵ所と、施錠のできるヘルメットホルダーを左下に装備。荷物を積載した状態で、ヘルメットを固定することができる。 |
主要諸元
通称名 |
VTR |
車名・型式 |
ホンダ・JBK-MC33 |
全長×全幅×全高(m) |
2.080×0.725×1.055 |
軸距(m) |
1.405 |
最低地上高(m) |
0.155 |
シート高(m) |
0.760 |
車両重量(kg) |
161 |
乗車定員(人) |
2 |
燃料消費率(km/L) |
40.0(60km/h定地走行テスト値) |
最小回転半径(m) |
2.7 |
エンジン型式・種類 |
MC15E・水冷4ストローク DOHC4バルブV型2気筒 |
総排気量(cm3) |
249 |
内径×行程(mm) |
60.0×44.1 |
圧縮比 |
11.0 |
最高出力(kW[PS]/rpm) |
22[30]/10,500 |
最大トルク(N・m[kg・m]/rpm) |
22[2.2]/8,500 |
燃料供給装置形式 |
電子式<電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)> |
始動方式 |
セルフ式 |
点火装置形式 |
フルトランジスタ式バッテリー点火 |
潤滑方式 |
圧送飛沫併用式 |
燃料タンク容量(L) |
12 |
クラッチ形式 |
湿式多板コイルスプリング |
変速機形式 |
常時噛合式5段リターン |
変速比 |
1 速 |
2.733 |
2 速 |
1.800 |
3 速 |
1.375 |
4 速 |
1.111 |
5 速 |
0.965 |
減速比(1次/2次) |
2.821/2.928 |
キャスター(度)/トレール(mm) |
25°30´/96 |
タイヤサイズ |
前 |
110/70-17M/C 54H |
後 |
140/70-17M/C 66H |
ブレーキ形式 |
前 |
油圧式ディスク |
後 |
油圧式ディスク |
懸架方式 |
前 |
テレスコピック式 |
後 |
スイングアーム式 |
フレーム形式 |
ダイヤモンド |
|