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津波から逃げる際に各地で車の渋滞が発生した被災地で、小回りがきく二輪車の免許を取得しようという被災者が増えている。仮設住宅からの通勤や復興関係の車による新たな渋滞も二輪車を選ぶ理由だ。

 石巻市の石巻第一自動車学校では、二輪車の免許取得を目指す入校者が5月は30人で、前年同期比の3倍にのぼった。

 自宅が大規模半壊して車も流された男性(44)は当初、原付きバイクに乗っていた。だが、「中古オートバイなら何とか買えそう。津波が来たら、二輪の方が逃げやすい」と免許取得を目指すことにした。

 市内では、復興関係の車両で所々で朝夕の渋滞が続く。佐藤和徳校長は「二輪は通勤などに便利という声も聞く」と話す。

 岩手県宮古市の「花輪橋自動車教習所」でも5、6月は、例年の約2・5倍の申し込みが来ている。27日現在で申し込んだ156人のうち、二輪車は67人だった。

 その一人、製造業早野孝之さん(26)が普通二輪車の免許を取る理由は、ガソリンの節約と同時に渋滞対策だ。内陸部の仮設住宅から市街地方向に向かう道は朝夕、激しく渋滞する。「値上がりしたガソリン代金も節約できるし、車より小回りがきく」と話した。

 5、6月の入校者を対象に復興支援として料金を2割下げたこともあり、教習所の稼働率は普通車やトラック、ブルドーザーを含めて95%を超える。「これからがようやく復興という時期」として、7月以降も9月まで値下げを継続することを決めた。

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